CONTENTS people#18 aina

日本全国から旅してきた野菜や果物を使って料理

買い物の時、頓着なく必要な食材をポンポンとカートに投げ入れているだけ? なんてもったいない! そこにいる野菜たちが、どこから来ているのかにきちんと目を向けてみては? そのきっかけとして 今回は日本全国から旅をしてきた野菜たち、それぞれの特徴を生かして料理を作ってもらうことに。

朝イチバンの八百屋さんの軒先には、ピカピカに光 る、色鮮やかな野菜たちがいっぱい! よーく観察すると、初めてご対面するような珍しい野菜たちもたくさん。なになに? 水茄子、シルク茄子、イタリアンジュエリー、ゼブラ茄子…茄子だけでもこんなにたくさん種類があって面白い形で、原産国もいろいろ。思わず手にとって眺め ていると、お店のおじさんが教えてくれる。
「その茄子はねえ、今は大阪の泉南から来てるよ。秋になったら京都から来るようになるんだけどね。季節によって、おいしく野菜が育つ場所も変わるんだよ」

知らなかった!普段なんとなく買い物カゴにポンと入れてる野菜たち。実は一年を通していろんな場所から私たちの食卓まで旅をしてきてる。何だかそう考えると野菜を選ぶ、料理を作る面白さがこれまでと違ってきて、ワクワクしてくる!

「普段、野菜ってどうしてもメインディッシュの付け合わせとか、サラダみたいなサイドメニューのイメージがあるでしょ? だけど実は野菜だけでも、調理の仕方によっては充分コクがあって、目にも美味しくてメインの料理になるんですよ」と教えてくれるのは、神戸でマクロビオ テックを中心とする料理ユニットで活躍するainaの安藤さんと高原さん。彼女たちと一緒に、季節の野菜や果物たちをたっぷり選んでキッチンスタジオへ向 かう。ちょっとした下ごしらえや、調味料の合わせ方を工夫して、楽しくおしゃべりしているうちに、日本全国から旅してきた野菜たちは、あっという間に新鮮 な味はそのまんまの、目にも身体にも優しい、美味しい、楽しい野菜炒めに!

「野菜を料理していると、なんだかそれだけで元気が出てくるんです。どうしてかな? きっと肉や魚と違って、野菜って調理する寸前まで生きてるからだと思います。大地と太陽のエネルギーがそのまま身体に入る感じ!」
秋には秋の、冬には冬の、季節ごとにあちこちから旅してくる元気な野菜たち。彼らのプロフィールをちょっと知るだけで、いつものご飯がぐぐっと美味しくなるはず!

  • 野菜のバルサミコ・マリネ
  • いろいろ野菜の炒めもの海苔と糸切唐辛子添え
  • フルーツ・ジュレ・ポンチ
  • 材料 (4人分)
    かぼちゃ    …1/8個
    水茄子    …2個
    ズッキーニ    …1本
    ししとう    …6本
    紫玉ねぎ(玉ねぎでも可)
    …1/2個
    パセリ   … 適量
    にんにく    …1かけ
    EXVオリーブオイル   … 適量
    [A]
    バルサミコ酢    …大さじ1
    レモン汁    …大さじ1
    水    …大さじ1
    塩・胡椒    …少々

    作り方
    1.かぼちゃは、種を除き1cm幅くらいに切り塩少々。蒸し器で少し固めに蒸しておく
    2.ズッキーニ、水茄子、紫玉ねぎは、1cm幅くらいの輪切りにしておく
    3.にんにくは、半分をみじん切りにし、Aと合わせておく
    4.天板にオリーブオイルを垂らし、3の半分になったにんにくの断面で天板にまんべんなく塗る。その上に野菜を並べオリーブオイルを塗り、軽く塩をふっておく
    5.200度のオーブンで10〜15分焼く(途中、焦げ色がついたものから取り出す)
    6.5の野菜を皿に並べ、天板にAを流し、ターナーなどを使って天板に残ったオリーブオイルや野菜の旨味をこそぎ落とし塩・胡椒で味を調え、野菜にかける
    *オリーブオイルが大切な役割をしているので、できるだけ上質のものを使ってください。仕上げに少しかけてもOK。

  • 材料 (4人分)
    人参 …1/2本
    もやし    …1袋
    ニラ    …1束
    空心菜    …1束
    菊菜    …1束
    椎茸    …1パック
    舞茸    …1パック
    酒    …大さじ1
    醤油    …大さじ2
    ごま油    …大さじ1
    塩・胡椒    …少々
    海苔(味付け)    …適量
    糸切唐辛子   … 適量

      作り方
      1. 野菜は洗って、食べやすい大きさに切っておく
    2. フライパンにごま油を熱し、人参、もやし、ニラ、空心菜、椎茸、舞茸の順に炒め、酒、醤油、塩・胡椒で味を調え、最後に菊菜を加えて、さっとひと混ぜする
    3. 皿に盛り、海苔、糸切唐辛子を散らす
    *海苔は何でもよい。パリッとしたものを食べる直前に散らし、全体を混ぜて一気に食べるのがよいと思います。
    *糸切唐辛子がない場合は、一味唐辛子や、パプリカなどをお好みでどうぞ。
    *野菜は何でもよいですが、菊菜、ニラ、もやしは相性がよく、味がまとまりやすい。
    *仕上げにごま油を少々垂らすと香りよく仕上がる(海苔、唐辛子に合う)。

  • 材料 (約10人分)
    すいか   … 1/2個
    メロン(青・赤)   … 各1個
    桃    …2個
    無花果    …3個
    ミント    …1パック
    [ジュレ液]
    スパークリングワイン 
      …750cc
    グラニュー糖    …150g
    ゼラチン    …15g

    作り方
    1. ジュレ液を作る。ゼラチンは氷水で10分程ふやかしておく。スパークリングワインとグラニュー糖を鍋に入れ火にかける。グラニュー糖が溶けたら火を止め、ゼラチンの水気を切って鍋に入れる。ゼラチンが溶ければOK。ボウルに移し氷水に当てて冷やす
    2. 果物の準備をする。スイカとメロン、桃(皮をむく)はくり抜き器で丸く抜く。(ナイフでカットしてもよい)無花果は他の果物と同じくらいのサイズにカット
    3. 1のジュレ液が固まってきたら(固まったか固まってないかくらいがおいしい)、無花果以外の果物とミントを加え全体を混ぜる。無花果はゼラチンの固まる働きを壊すので、食べる直前に加える。皿に盛りつける。
    *果物は旬のものでお作りください。
    *ゼラチンの固める働きを壊す果物は、無花果以外にパイナップル、キウイ。

  • かぼちゃ (長崎産) ヘタの部分がくぼんでいるカボチャは完熟している証拠。重くて皮の固いつやのないものがおいしい。
  • 人参 (北海道産) 秋が一番おいしい時期。カロチンは皮に含まれているので、皮をむくときはできるだけ薄くむくとグー。
  • すいか (石川産) 縞模様がはっきりし、上部のヘタが大きいもの、下部のお尻部分がへこんでいるすいかは甘いとか?
  • 水茄子 (大阪産) 今回は丸々として水分を多く含む水茄子をチョイス。ツヤツヤでヘタが少し痛いくらいのものを選びたい。
  • もやし (岡山産) シャキシャキの食感を楽しむため、余熱のことを考えてちょっと炒め足りないぐらいで火からおろしたい。
  • メロン (北海道産) 持ってみてずっしりと重いものが肉厚で多汁。マスクメロンでも、夕張メロンでも、お好みで選んでみて。
  • ズッキーニ (長野産) 夏においしい野菜。トマトなどと煮込んでラタトウユなどに。薄切りで堅ゆですれば冷凍で1ヵ月もつ。
  • ニラ (高知産) 冬が旬のニラは、からだをあたためてくれる効果がある。葉先の柔らかい、切り口の断面がきれいなものを。
  • 白桃 (岡山産) 甘くておいしい岡山の名産品。収穫ぎりぎりまで袋をかけて育てているのが、最高の味を守るポイントとか。
  • ししとう (京都産) 京野菜の中でも有名なのが萬願寺ししとう。ヘタがしっかりして、つややかなものを選ぶのがポイント。
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  • 空心菜 (京都産) 中国、東南アジアではポピュラーな野菜。クセがなく炒め物にぴったり。ヒルガオ科サツマイモの仲間。
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  • 無花果 (兵庫産) お砂糖とレモン汁、ブランデーまたはワインで煮ると、簡単コンポートができあがる。甘露煮もおいしい。
  • 紫玉ねぎ (兵庫産) 実は玉ねぎは秋が旬。重くて身のしまりがいいものを選びたい。今回は色がきれいな紫たまねぎを使用。
  • 春菊 (兵庫産) 秋がおいしい春菊は香の強いものを選ぶ。柔らかい葉先だけ生でサラダにしてもとってもオイシイ!
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  • ミント (広島産) 世界各地に自生するシソ科の多年草。さっぱりとした香りをつけるなら新鮮なものをゲットしてみて。
  • パセリ (兵庫産) みじん切りにし、水気をキッチンペーパーでとって冷凍保存しておけば余ったパセリも有効活用できる。
  • 椎茸 (徳島産) 調理の1時間前に傘の裏を日光に当てておくと、よりうま味が増す。肉厚で傘が開きすぎてないものがマル。
  • 舞茸 (福岡産) 傘部分は茶褐色の濃いものを。軸部分は白いものを選ぶこと。触るとパリッと折れそうなものが新鮮。

aina (あいな) 

ソムリエでもある安藤美保とパティシエ高原由香、徳好琴美の3人からなるフードユニット。 現在神戸を中心に活動をしている。からだにも心にもやさしいナチュラルな料理を中心に展開中。

http://www.aina-aina.com/

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