CONTENTS people#12 沖縄美ら海水族館

ロマンと知的好奇心を駆り立てる南国の水族館

人が決して暮らすことのできない未知の領域で想像を越えた営みが育まれている海の生き物。
水族館にはそんな神秘的な世界を間近に感じるダイナミックな魅力にあふれてる!
とりわけ「沖縄美ら海水族館」は種類の多さやスケール感を楽しむだけではない
新たなる遊びゴコロを刺激してくれる仕掛けがふんだんに隠されていました。

「イルカはもともと、四本足を持つオオカミに似た動物だったんです」。笑顔で解説するスタッフ、そばで目を丸くする観客。目の前のプールでは、みなの注目を知ってか知らずか、イルカたちが何食わぬ顔で浮かんでいる。その距離数メートル。今にも手が届きそうな勢いだ。

こ こ「沖縄美ら海水族館」は、黒潮に囲まれた沖縄周辺の海で暮らす生物種が数多く生息する、世界有数の規模を誇る水族館。はやる気持ちをおさえ、まずは屋外 で行われているイルカのショータイム「オキちゃん劇場」と、生態や運動能力を楽しく学べる「イルカラグーンショー」へ。種による鳴き声(実際には鼻から鳴 くので鳴音)の比較や、ジャンプができるまでの過程など、さまざまな知識を実物のイルカを指し示しながら詳しく教えてくれる。「飼育員は専門家が多く、そ れぞれの担当が、研究をしながら飼育してるんです」とは、広報の前川さん。曰く、ここで得た結果を学会で発表するなど、着実な成果を上げているという。 「せっかく海にいる動物をわざわざ連れてきてるわけですから、そのメリットを最大限活かさないと」と、その表情は少し誇らしげだ。

確かに水族館の醍醐味といえば、珍しい魚の泳いでる姿を実際に目の当たりにできること。だけどここにいると、別の遊びゴコロが湧いてくる。それはズバリ、 知的好奇心。楽しい!すごい!から始まり、やがて知識や問題意識が自然に得られる仕掛けが、随所に散りばめられている。 「わずかな光でも感じられるよう、深海魚は比較的目が大きいことが多いんです」と教えてくれたのは、深海生物担当の飼育員、谷本都さん。もともと未知のこ とが多い海の生物の中でも、深海系は群を抜く謎めきっぷりゆえ、何かと苦心も多いという。「展示している生き物は、自分たちが海で採取してきたものが多い んですが、今まで見たことのないような生き物が採れることもあって。エサは何をあげればいいのか、いろいろ試しながら、楽しみながら育てています」。そし て常に心がけているのは、彼らにとってできるだけ自然な環境を作ってあげること。「生き物はそのままでも面白いと思うんです。いろんな種類がいて、それぞ れがそれぞれなりの暮らしをしているということに興味を持ってもらえれば」。メインスポット「黒潮の海水槽」は深さ10mもの規模を誇る。「それでも広い 海のほんの一部ですから。ここが興味を持つきっかけとなってくれれば」。

沖縄美ら海水族館 (おきなわちゅらうみすいぞくかん)

那覇空港から約3時間。バスの場合、高速バスで名護バスターミナルで乗り換え、海洋博公園下車、徒歩約5分。入館料は一般1800円、営業時間8:30〜20:00 (10月〜2月は〜18:30)。12月第一水曜とその翌日休み。 沖縄県国頭郡本部町石川424 海洋博公園内 TEL 0980-48-3748

http://www.kaiyouhaku.com/

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