CONTENTS people#6 広沢京子

旅で食べた味の記憶をたよりに

ただ日常から逃避するためではなく。旅することで何かを得て、日常に役立ったり、社会に還元できたり。そんな前向きなアクションを呼び起こす、さまざまな旅のカタチ。

向かったのは福岡の中心に近く、現地の人達や観光客でにぎわう柳橋市場。とくに魚屋さんの経営する食堂は穴場。

「ここで食べた海鮮どんぶりに生ワカメが乗ってるのが印象的で、今回も取り入れました」

数年前、友人に連れられ訪れて以来、とことん福岡の魅力にハマり中というフードコーディネイターの広沢京子さん。理由は、ちょうどいい街のサイズ感。ハートフルでチャーミングな地元の人達、そしてなんともいっても「食べ物が安くておいしいこと!」。
広沢さんが来福すると必ず食べるのがお魚。「鮮度がすごくいいのでお刺身もおいしいですし、あとゴマサバは行くたびに食べたくなります」。細かく刻んだサ バに、独特のとろっとした甘いおしょうゆとごまを混ぜ合わせ、ゆず胡椒などの薬味を入れたもので、地元の郷土料理。「最初に食べた時から、自分でも作って みたいなと思いました」。そう、広沢さんは旅の味を再現し、自分なりのレシピにするのが得意な〈旅する料理家〉。スペインのニンニクスープ、モロッコの “タジン”と呼ばれる煮込み料理、そして高知の柑橘を使ったデザートなど、旅した数だけ、レパートリーも広がっていきます。

そして今回、福岡の味を再現するため、現地の市場で買い出しを敢行!「旅に出ると頭も仕事とは違うチャンネルになってるから単純に興味の赴くまま見られま すし、新鮮な食材が並んでいるのでワクワクします」そしてこれらを持ち帰ったものを使い早速、料理に。「自分の中では、まだ旅が続いている感じ。その余韻 が好きなのかもしれないですね」。

広沢京子

広沢京子 (ひろさわ・きょうこ) 

雑誌や書籍、広告などで食のレシピ制作、スタイリングを中心に、ケータリングや、新しい形のレシピブック制作など、インディペンデントな活動にも積極的に携わる。最新刊は『家だから、いっぱい野菜』(幻冬舍)。

http://www.cookluck.com/

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